今回のお悩みは「恋が終わったあと、どうしても未練が残ってしまう」という気持ちです。
相手はもう前を向いているのに、自分だけが心を引きずっている――そんな切なさに寄り添える曲を紹介します。
目次
Nobody Else
松任谷由実『Nobody Else』
- 収録アルバム:Delight Slight Light KISS(1988年)
- 作詞・作曲:松任谷由実
シングル曲ではありませんが、恋が終わったあとの心情をリアルに映し出す“隠れた名曲”です。
注目フレーズ
通り雨
黄昏誘って沈んでいく街に
あふれる人の波
髪をふきながら
ホームで待ってるのよ
未練な私を慌ただしくつれ去って
(Nobody Else )救ってくれない
No No No No No No
激しい傷みをあなたは知らない
Nobody Else <引用> 収録アルバム:「Delight Slight Light KISS」 曲・詩 松任谷由実
言葉の処方箋
2番の歌詞になりますが、このフレーズは「自分だけがまだ苦しんでいる」という真実を突きつけてきます。
相手はすでに前に進んでいて、同じようには悩んでいない――。
だからこそ、この未練は“自分の中にだけあるもの”なのだと気づかされます。
でも、それは決して無駄ではありません。
むしろ、それだけ深く愛した証。
ただ、その気持ちにずっと囚われてしまうのは、やっぱりもったいない。
少しずつでも、そのエネルギーを自分自身の未来に振り向けたいと思わせてくれるのです。
次の一歩のために
ユーミンの「Nobody Else」は、未練に苦しむ心に優しく寄り添いながらも、
「苦しんでいるのは自分だけ」という冷静な気づきを与えてくれる曲です。
その気づきから、「そろそろ私のために生きよう」と思える強さが芽生えてきたら。
Spotifyで聴いてみる
ここで聴けるのは30秒ほどのプレビューです。続きはSpotifyアプリでどうぞ。
宣伝ではありませんので、ご安心ください♪
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