心が痛むほどの恋の記憶も、時が流れると少しずつ違った色に見えてくることがあります。
ユーミンの『9月の蝉しぐれ』は、夏から秋に移る季節の中で、そんな「痛みが懐かしさへと変わる瞬間」を絵画のように描いた曲です。
目次
『9月の蝉しぐれ』
松任谷由実『9月の蝉しぐれ』
- 収録アルバム:『DAWN PURPLE』(1991年)
- 作詞・作曲:松任谷由実
9月の坂道やバス停、夏服、そして蝉の声。
どれも鮮やかに残る情景が、まるで絵画のように広がり、過ぎ去った恋をやさしく照らしています。
注目フレーズ
おしえて 大人になるっていうのは
――『9月の蝉しぐれ』 <引用>
もう 平気になる心
死にたい程傷ついても
なつかしいこと
収録アルバム:『DAWN PURPLE』(1991年)
作詞・作曲:松任谷由実
言葉の処方箋
かつては胸をえぐるような傷みも、
大人になると「懐かしいこと」として振り返れるようになる――。
その変化が人をやさしくし、過去さえ抱きしめられる強さにつながっていくのかもしれません。
次の一歩のために
もし今、心が痛む出来事の中にいるなら、
いつかその記憶が「懐かしさ」に変わる日が来るはずです。
そう思えるだけで、少し気持ちが軽くなるかもしれませんね。
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ここで聴けるのは30秒ほどのプレビューです。続きはSpotifyアプリでどうぞ。
宣伝ではありませんので、ご安心ください♪
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