人生を振り返ると、激しかった感情も、いつしか穏やかに変わっていく瞬間があります。
愛したことも、憎んだことも、心の奥でやわらいでいく――まるで季節が巡るように。
ユーミンの『経る時』は、その感覚を絵画のような言葉で描いています。
目次
『経る時』
松任谷由実『経る時』
- 収録アルバム:『REINCARNATION』(1983年)
- 作詞・作曲:松任谷由実
『経る時』は、アルバムのラストを飾る静謐なバラード。
老夫婦、桜の蕾、ティールームの窓辺など、情景を描きながら「時間の力」を表現する一曲です。す。
ユーミンらしい日常の描写に「運命の皮肉」が交差する、胸に残る一曲。
注目フレーズ
どこから来て どこへ行くの
――『経る時』 <引用>
あんなに強く愛した気持ちも憎んだことも
今は皆
収録アルバム:『REINCARNATION』(1983年)
作詞・作曲:松任谷由実
言葉の処方箋
『経る時』の情景は、まるで一枚の絵画のよう。
ユーミンの言葉は、過ぎ去る時間の中で感情がやわらぎ、
やがて思い出そのものが美しい風景の一部になることを教えてくれます。
そして、この歌の根底には、
「愛も憎しみも、やがて時がやさしく溶かしていく」という穏やかな境地 が流れています。
激しい感情がやがて砂時計の底に積もる砂のように静まっていく――
そんな人生の成熟や達観が感じられます。
次の一歩のために
激しい感情を抱えている自分を責めなくても大丈夫。悲しみ、憎しみ、嘆きや、苦しみなどの感情も、
四月ごとに桜が咲くように、心も自然に形を変えていきます。
今はその流れに身をゆだねてみてはいかがでしょうか。
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