こんにちは!デリカD:5で愛犬と車中泊旅を楽しんでいる、みこです。
私の相棒、デリカD:5を選んだ理由については、以前こちらの記事で紹介しました。もしよければ、今回の記事と併せて読んでみてくださいね。

急に寒くなってきましたね。 これからの季節、よく聞かれるのが**「ポップアップルーフ(屋根の上のテント)、冬は寒くないの?」**という質問です。
「テント生地一枚でしょ? 絶対寒いでしょ!」 そう思いますよね。私も買う前はそう思っていました。
今回は、車中泊歴5年の私がたどり着いた**「冬のポップアップルーフのリアルな使い方」と、昨年の年末年始にUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)へ行った時の「究極の分散泊スタイル」**についてお話しします。
これからデリカやポップアップルーフ付きの車の購入を考えている方の参考になれば嬉しいです!
結論:冬のポップアップルーフは「寝室」にも「物置」にもなる

結論から言うと、冬でもポップアップルーフは使えます。 ただし、「気合で上で寝る」だけが使い方ではありません。我が家の冬のスタイルは大きく分けて2パターンです。
豆知識:テントの素材はただの「布」じゃない!
「テント生地」というと、ペラペラの布を想像しませんか?
実は、キャンピングカーのポップアップルーフには、**ウェットスーツに使われる「ネオプレーン素材」**や、**超撥水加工された「国産帆布」**など、特殊な素材が使われていることが多いんです。
雨や風に強く、多少の断熱性もあるんですよ。(それでも冬はやっぱり寒いですが…笑)
【読者の方へ】私の車とおすすめビルダーさんについて
「みこさんの車と同じ車に乗りたい!」という嬉しいお声をいただくことがあるのですが、実は私の車を作ってくれたビルダーさんは、残念ながら今はもうありません…(新車をベースに架装してもらう「コンプリートカー」でした)。
でも、諦めないでください! これからデリカのポップアップルーフ車を検討されるなら、信頼できるビルダーさんがちゃんとありますよ。
- 西尾張三菱自動車販売「D:POP」
- 現行のデリカD:5でもポップアップルーフを製作されています。素材へのこだわりが素晴らしく、安心して任せられるディーラーさんです。
- ホワイトハウスキャンパー
- 私が以前乗っていた車でお世話になっていたビルダーさんです。キャンピングカーの老舗で、技術力も信頼性も抜群です。
どちらも素敵な車を作られていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1. 「2階」を寝室にする(広々スタイル)
FFヒーター(車の燃料を使って、エンジン停止中でも使える暖房)があれば、上のテント部分にもある程度暖かい空気を送ることができます。 コツは、1階(車内)と2階(テント)の間の床板を少し開けておくこと。
ただ、正直に言うと**「暖気が循環してポカポカ」とまではいきません。** 多少の暖気は上がってきますが、あくまで**「補助的」**な感じです。
なので、真冬に上で寝るなら**「冬用のシュラフ(寝袋)」か「電気毛布」は必須**です!
FFヒーターの威力については、こちらの記事でも熱く語っていますので、まだ読んでいない方はぜひチェックしてみてください。

我が家のデリカは車中泊仕様車でサブバッテリーを搭載しているので、電気毛布を気兼ねなく使っています。
「サブバッテリーがないと無理?」と思われるかもしれませんが、大丈夫です! **「ポータブル電源」**を持ち込めば、同じように電気毛布が使えますよ。
この「文明の利器」をシュラフの中に入れたり、床に敷いたりすれば、正直「コタツ」状態でぬくぬくです。 女性でも簡単に屋根を持ち上げられるので、私一人でも設営できるのがポップアップルーフの良いところ。
冬こそ「天然のプラネタリウム」を楽しむ
上で寝る魅力的な理由の1つ。それはそらや景色をながめること。 冬は空気が澄んでいるので、一年で一番星がきれいに見えます。
実は我が家、流星群が近づくたびに車を走らせて観測に行くほど、ワクワクが大好きな家族なんです。 以前はアウトドア用の椅子を外に並べて、寒さに震えながら見ていました。
でも今は、電気毛布でぬくぬくしながら、テントの窓を開けて流れ星を探す…。 これは普通の車中泊では味わえない、ポップアップルーフならではの醍醐味です。このロマンがあるから、冬の車中泊はやめられません!
夏には、「花火」。会場から離れた場所で混雑とは無縁の花火を鑑賞することも、ポップアップルーフならでは・・・だと楽しんでいます!
2. 「2階」を物置にする(1階おこもりスタイル)
実はこれが冬の醍醐味。 「2人で寝る時」や「1人でも広々使いたい!」という時は、下の荷物をぜーんぶ上に上げちゃうやりかたです。
真冬でもFFヒーターと電気毛布があれば十分暖かいので、寒さだけを理由に下で寝ることはまずありません(電気毛布を忘れた時くらいです…笑)。
空いた1階の座席を回転させて、広大なリビング&寝室を作る。 「荷物を置くためだけに屋根を開ける」。 これぞ2階建ての贅沢な使い方です(笑)。
スキー場では「プライベート・ロッジ」に早変わり
この使い方が特に活躍するのが、スキーやスノーボードに行った時です。
スキー場に着いたら、まずはポップアップルーフを上げます。 そして、かさばる着替えや荷物を全部「2階」へ放り込む!
すると車内(1階)は広々としたリビングになるので、お昼休憩の時は車に戻ってきて、ゆっくりランチやコーヒータイムを楽しめます。 混雑したレストランに並ばなくていいですし、FFヒーターでぬくぬくしながら、濡れた手袋や帽子を乾かしたり温めたりできるのが最高なんです。
まさに、ゲレンデ直結の「動くプライベート・ロッジ」ですね。
でも、どうしても「開けられない時」がある
そんな便利なポップアップルーフですが、弱点もあります。 それは**「強風・大雪」と「高さ制限」**です。



最大の敵は「強風」と「大雪」
テント生地なので、台風並みの強風や大雪の時は危険なので開けられません。(多少の風なら大丈夫ですが、無理は禁物!) これが最大のデメリット。
そんな時はどうするか? **「下で、荷物と共に寝る」**しかありません(笑)。
この時の「荷物テトリス」は大変! だからこそ、荷物は普段からコンパクトにしておくと、何かと便利だなということを学びました。
- 3列目シートの裏の隙間に押し込む
- 助手席の足元に詰め込む
- 運転席周りやダッシュボードの上も活用
3人+イヌで寝る時は、もう「川の字」で寄り添って寝ます。まあ、それはそれで暖かいんですけどね。
雨なら「逃げる」という選択肢
雨予報の時は、「雨雲のない場所まで移動する」。 これができるのが車旅のいいところ。天気予報アプリとにらめっこして、晴れている場所を目指して走ります。
昨年のUSJ旅行で発動した「分散泊」という裏技

さて、昨年の年末年始、カウントダウンを楽しむために家族で大阪のUSJに行った時の話です。
都会への旅で困るのが**「駐車場の高さ制限」**。ポップアップを開けられない場所も多いです。
そこで我が家が取った作戦は… **「ホテルと車中泊のハイブリッド(分散泊)」**です!
- 私(母)と中学生の娘 → 近くの素泊まりホテルで快適に就寝
- 夫と愛犬 → デリカD:5で車中泊
これ、別に夫婦仲が悪いわけでも、夫を追い出したわけでもありませんよ(笑) 娘もお年頃(中学生女子)。暴風や大雪の時は背に腹は代えられず家族全員で車中泊しますが、今回はせっかくのイベント。
「たまには母と娘、女子同士でホテルでゆっくり語り合う時間があってもいいよね」 そんなふうに考えての選択です。 (もし子供が息子だったら、私が喜んでイヌと車で寝てたはず!)
デリカだからできたこと
普通のキャンピングカー(キャブコンなど)だと、背が高すぎて普通のコインパーキング、屋根付きの駐車場に入れないことがありますが、デリカは**「屋根を閉じれば普通のミニバン」**。
大阪の街中でもスイスイ走れて、普通の駐車場に停められる。 そして必要な時だけ「家」になる。
この**「機動力」と「居住性」のバランス**こそが、私がデリカD:5のポップアップルーフを選んで良かったと思う一番の理由です。
まとめ
冬のポップアップルーフは、決して「我慢大会」ではありません。
- 天気が良ければ:上で寝て、電気毛布でぬくぬく。
- 広々使いたい時は:荷物を上に逃がして、下で広々。
- 悪天候・都会なら:閉じて普通の車として使う(ホテルも活用)。
この**「選択肢の多さ」**が、心の余裕(安心感)に繋がっています。
これから冬本番。 みなさんも、無理のない範囲で、楽しい冬の車中泊ライフを!
