祖母の日記を読み進めると、ある時期は「ほとんど食事のメニュー」だけが続いています。淡々とした記録のようでいて、その裏には体調の波や暮らしのリズムが感じられます。今回はそんな1週間を、ギャラリーのようにまとめてみました。
あわせて読みたい


祖母の日記 #6(1998年6月24日〜26日)
20kgもの梅を一気に塩漬けにするなんて、今の私には想像もつきません。けれど祖母にとっては、それが「当たり前の季節の営み」だったようです。そんな日々の小さな記録…
目次
1998年7月2日〜7月8日



日記(要約・食事メニュー中心)
7月2日(木)
おなかをこわしたので気持ちがわるかった
夜になってゲリをしたので3日の朝は少なめに食べた
7月3日(金)
朝 おかゆ・ゆでジャガ ビオフェルミン1/3 胃酸(太田胃散)を1/2のんだ
昼 うどん
7月4日(土)
朝 おかゆ・ゆでジャガ・アミ佃煮
昼 うどん
夜 食パン
7月5日(日)
朝 おかゆ・豆腐味噌汁・なす、トマト煮
昼 食パン・ヤサイスープ・梅ジャム
夜 カレーライス
7月6日(月)
朝 おかゆ・豆腐味噌汁
昼 病院でサンドイッチ
夜 カレーライス・トマト・ほうれん草・ごま豆腐
7月7日(火)
朝 おかゆ・豆腐味噌汁・トマト・いんげん煮物
昼 おかゆ・豆腐味噌汁・いんげん煮
夜 —
7月8日(水)
朝 おかゆ・豆腐味噌汁・ほうれん草
昼 細うどん煮込み
夜 まぜごはん・トマト

食事のメニューばかりが並んでいる日々も、祖母にとっては大切な記録だったのだと思います。おかゆ、味噌汁、うどん、…。体調を気遣いながらも、少しずつ工夫して食べていたことがわかります。
文章は短くても、食卓の風景を思い浮かべると「その日の祖母の暮らし」が見えてくるようです。