幸せな今とともにある過去~ユーミン『静かなまぼろし』

幸せな今とともにある過去~ユーミン『静かなまぼろし』

ふと昔の恋を思い出す瞬間があります。
もしあのとき別の選択をしていたら……と想像してしまうことも。
でも、懐かしさの奥にあるのは、過去にすがる気持ちではなく、今を見つめる気づきかもしれません。

目次

静かなまぼろし

松任谷由実『静かなまぼろし』

  • 収録アルバム:『流線形’80』(1978年)
  • 作詞・作曲:松任谷由実
    (※ベスト盤『sweet, bitter sweet 〜YUMING BALLAD BEST』(2001年)にも収録)

『静かなまぼろし』は、シングル「幸せになるために」のカップリング曲として発表されました。
別れた恋人との再会を幻想のように描きつつ、「昔の恋を懐かしく思えるのは、今が幸せだから」 という気づきをやさしく伝えてくれる曲です。

注目フレーズ

会わない日々を云いつくす言葉など
もういらないの気がついて欲しい

昔の恋をなつかしく思うのは
今の自分が幸せだからこそ
もう 忘れて

――『静かなまぼろし』 <引用>
収録アルバム:『流線形’80』(1978年)
作詞・作曲:松任谷由実

言葉の処方箋

ユーミンは「懐かしむ気持ち」を、未練ではなく “今の幸せの証” として描いています。
過去の恋を懐かしく思えるのは、現在が満たされているからこそ。

「もしも…」にとらわれてしまうと苦しくなりますが、
「懐かしいと思えるのは、今が幸せだから」と受け止めると、心は軽くなります。

次の一歩のために

過去を抱え込むのではなく、やさしい思い出としてしまっておきましょう。
それができるのは、今を大切にしているからこそ。
懐かしさは、今をより愛おしくするスパイスなのかもしれませんね。

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