こんにちは、ホンネコです。私の母は健在です。現在82歳。頼もしくて優しい母です。そんな母から学ぶことが実は多いことに今、ひしひしと感じています。せっかくなのでエピソードなど忘れないためにも、子どものためにも綴っていこうと思います。
母について
私、ホンネコの母は頼もしくて優しい人です。まず、愚痴や人の悪口をほとんど聞いたことがありません。いつも穏やかで人からの人望が厚い人。好奇心も旺盛で色々なことに、チャレンジして、新しいことにワクワクが止まらないようです。前向きな考えが自然と湧き出てくるような、そんな母です。現在80代の母ですが今もなお、母から学ぶことが多いです。
今回は母に頼り切っていた小学生の頃を思い出すそんなエピソードです。
役員でケーキを焼くことになった母
現在82歳の母は昔からとにかく好奇心の塊のような人で、今までは他の役員をしていたにも関わらず今年度、自治会の会計をやってくれと頼まれたら、こっちのけんとじゃないけれど、「はい、喜んで!一度エクセルとか使ってみたかった❤️」と引き受けるタイプの母です。
そんな役員やら会計やらなんやかんやと、自治会やサークル活動的なあつまりが現在4つほどあります💦
クリスマス会をすることになったグループの1つで、会話の中で「じゃあ!ロールケーキを作っていくね!」
と言っていたそうです💦
しかも、20人分💦(やりたくてやる人です)
ところが前日に来客がくることに・・・
ところが、急遽前日に親戚が遠方からくることになり、そちらの接待で大忙し。(部屋の片づけやら料理の仕込みやら)
そうだよね、やっぱりね。私が代わりに作ることになりました。

想定内です・・・
といっても、その親戚の会に私も参加するので、作り始めたのは21時ぐらい・・・。
それでも、明日のクリスマス会の為に母には睡眠をとってもらわなきゃ、ということで私ひとりでの作業です。


ロールケーキじゃなくて、パウンドケーキに変更。20人分を冷ます時間とラッピングまでして夜中の1時までかかりました。
作ってる最中、色々と心の中で文句の1つや、2つ出てきましたよ。自分の年齢も考えずに安請け合いして・・とか(安請け合いもなにも、勝手に作るって言ってただけだけど
)そうは言いつつ、私もお菓子作りが大好きなので持っていくと言ってしまったのなら作らなきゃ・・という正義感みたいなものが湧き出てきました。
夜なべをして思い出した小学校のクリスマス会



そしてね、ふと思い出したんです。
ラッピングのリボンをかけながら、小学校のクリスマス会でのこと。
各グループで出し物をするとなった時、私たちの班はサンタの衣装を来て何かをする!というものに決定。
よく考えたらサンタの衣装どうするの?という話なんですが。今みたいに100円ショップや、ドンキのようなところもなく。作るしかない。
そこで何を血迷ったか、私は「大丈夫、ウチの母が裁縫が得意だから明日までに3着作ってもらうよ!」と、とんでもない約束をしてしまったんです。


その時はいい格好しようとか、みんなの助けになってやる!とかではなく・・ただただ早く話し合いを終わらせたかった。休み時間を使いたくなかっただけという思いでした。
お母さんなら何とかしてくれるはず!と漠然とした頼もしさがあったんです。
それは間違いない。
家に帰って母に話すと、「えーー」と驚いてはいたけれど、すぐに買い物に行って布やらなにやらを買い込んで、作業に取り掛かってくれました。
「朝までにやっておくから寝ておきなさい」って言って。
そんなセリフを聞いて安心して眠りについた記憶があります。爆睡。



今思えばごめんなさいを何百回でも言える・・
朝起きると、
母がにっこりと「できたよ!」と言って、帽子付きのサンタの衣装を3着分アイロンまでかけて仕上げてくれていました。
嫌味の一つも言わずに、叱りもせずに。できて良かったね!と笑顔だけ。
その時にきゃー!すごーい!ありがとう!!!とギュっと母を抱きしめて学校にルンルンと誇らしい気持ちで登校しました。
もう、ね。どんどん色々思い出したらグッときて・・。こんなパウンドケーキぐらいどうってことないなぁ。何ならロールケーキもつくるか?と思いつつ、
ラッピングもして一段落したので、母の寝顔を見に寝室に行きました。
このあふれる感謝の思いを心の中で伝えようかなと寝室を開けたんです。
夜中の1時に母の部屋で見た物
・・・・・。
何してたと思います??夜中に・・。
領収書とにらめっこして、会計の仕事をしてたんです!
もうびっくり!!



ゲラゲラゲラ何してるんよー
「会計の仕事は、こまめにやらないと数字が合わなくなると大変だから~」・・・と母。
いやいや、そりゃそうでしょうが・・・💦
すぐに寝るように促しました。
私がケーキ作ってくれてるから、私はこっちやっちゃおう!と思ったみたいですが。
いやいやいや。82歳が夜中までやっていい仕事はないです。
クリスマス会で喜ばれたよ
翌日のクリスマス会は大成功だったらしく、途中でサプライズで出したパウンドケーキも皆さん大喜びで受け取ってくださったそうです。
娘がお菓子作りが得意でね!作ってくれたのよー
と伝えたそうです。そうか、自分が作ったことにしないんだ。
ご年配ばかりの集まりで、「手作り」ということに感動してくださるので、こちらとしても本当に嬉しい限りだし、母が何より喜んでいたのでほっとしました。


これは、母がうっかり「ロールケーキ作っていくね!」と約束してしまった人用に、母がクリスマス会に参加している間に作っておきました。
一つの出来事で、なんだか数多くのことを学んだ気がします。
それではまた。